まとめ
本章では、自作関数の宣言とその利用について学修しました。 関数を利用することで以下のような利点があります。
- 同じような処理を繰り返し書く必要がない
- プログラムの再利用性が高まる
- 修正が必要になったとき、修正箇所が少なくなる
- プログラム全体の見通しが良くなる
- 処理を小さい単位で関数化することで
- 適切な関数名をつけることで、処理内容を推測しやすくできる
数百行以上にわたるプログラムを書くときには、関数でパーツを組み立てるようにプログラミングするのが基本となります。
適切に関数を定義することで、「その関数が何をするか」さえ理解すれば「その関数がどのように実装されているか」を気にすることなくプログラムを組み立てることができます。
例えば、sqrt
関数がどのように平方根を求めているのか知らなくても、sqrt
関数が平方根を返すことさえ知っていればそれを利用してプログラムを書くことができます。
関数がどのように利用されるかをイメージして、関数の設計(どのような引数を受け取って、どんな処理をするのかを考える)を行いましょう。
Processing の組み込み関数も基本的には自作関数と同じ仕組みで実現されています。 普段利用している関数に注目してみると、良い関数のデザインが学べるでしょう。