関数の宣言
これまでは Processing 言語が提供する関数を利用してきました。 同じように自分で関数を作成してそれを呼び出すことができます。 資料中では自分で作成した関数を自作関数と呼ぶことにします。 関数を作成することを関数の 宣言 と呼びます。
関数の宣言は以下の書式で行います。
戻り値の型 関数名(引数1の型 引数1の名前, 引数2の型 引数2の名前, 引数3の型 引数3の名前, ..., 引数nの型 引数nの名前) {
処理の内容
}
関数名
は自作関数の名前です。処理内容が分かりやすい名前をつけるように心がけましょう。
戻り値の型
は関数が返す値の型を表します。
引数は、引数の型
と引数の名前
のペアをカンマ区切りで必要なだけ書きます。
関数から戻り値を返すためには return
文を使用します。
return
文で返される値は、関数の戻り値の型と一致している必要があります。
自作関数は、Processing 組み込みの関数と同じように呼び出すことができます。
以下は、関数を利用したプログラムの例です。
int add2(int x) {
return x + 2;
}
float mean(float a, float b) {
return (a + b) / 2;
}
boolean isEven(int x) {
return x % 2 == 0;
}
String repeat(String s, int n) {
String result = "";
for (int i = 0; i < n; ++i) {
result += s;
}
return result;
}
void setup() {
noLoop();
}
void draw() {
println(add2(2));
println(add2(-5));
println(mean(0.5, 4.8));
println(mean(-3.25, 2.125));
println(isEven(12345));
println(isEven(678));
println(repeat("hello", 5));
}
実行結果は以下のようになります。
4
-3
2.65
-0.5625
false
true
hellohellohellohellohello
関数の中身にはこれまで学修した逐次処理・条件分岐・繰り返しの処理を書くことができます。 戻り値と引数の型にも制限はなく、これまで学修した型を全て使用することができます。